令和3年の祈年祭におけるご報告と御礼
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
早いもので、梅の季節がやってきたと思ったら、今度は境内にある桜が少しずつ花を咲かせ始めました。
桜は種類によって開花の時期もさまざまかと思いますが、このように花々の移ろいで季節を感じることができるのも、神社にご参拝されている方々のひとつの楽しみにもなっています。
さて、毎年2月17日は、すべての神社においてもっとも大切な祭典のひとつ――祈年祭(きねんさい)の日でございます。
朝から大変良いお天気に恵まれましたが、少し風が強かったため、肌寒さを感じる方も多かったことと思います。
加えて令和3年の祈年祭は平日であったにもかかわらず、多くの氏子総代会の皆様にお集まりいただき、盛大に執り行うことができました。
神社職員一同、心より感謝申し上げます。
祭祀の後に宮司からのお話がございましたが、祈年祭は「としごいのまつり」とも言われ、その年の五穀豊穣やさまざまな諸産業・商売の「実り」を乞い願う意味がございます。
毎年11月23日には新嘗祭(にいなめさい)と言って、その年の実りを神様に奉告・感謝をする大祭があり、その対となるお祭りが今回の祈年祭ということになります。
神社の祭祀には大祭・中祭・小祭の三種類があるのですが、祈年祭や新嘗祭はその中でも特に大きなお祭り「大祭」に分類されています。
この時には、神様がお鎮まりになっている御本殿の御扉(みとびら)を開扉して、ご参列の皆様が直接拝することができる、またとない機会でもございます。
この度の祈年祭でも多くの方にご参列いただき、神様が御照覧のもとで厳かな神事を行うことができました。
関係者一同、重ねて御礼申し上げます。
一つひとつの神事に込められた祈りは、普段の暮らしの中では、なかなか具体的に知る機会がないものかもしれません。
神職は神様と人々の間を結ぶ「なかとりもち」として、その意味や重要性をお話しながら、氏子崇敬者の皆様のご理解とご協力のもと、これからも粛々と祭祀の厳修に務めてまいりたいと思っております。
お一人おひとりの信仰が集まってこそ、神様の御神威は増してゆくものでございますので、今後とも神様に祈りの心を寄せていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、次の神事のお知らせですが、令和3年3月23日(火)12時より三谷八幡神社の稲荷社大祭を予定しております。
商売繁盛の神様・出世稲荷社において祭典を行いますので、ご都合のつく方は、ぜひ当社にお運びくださいませ。
これから、三寒四温の日々を繰り返しながら、少しずつ本格的な春に向かってゆくものと思います。
季節の変わり目ではございますがご自愛いただき、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。
三谷八幡神社 社務所
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