令和3年の夏越大祓について

日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。


東京の正式な梅雨明けはしばらく先のようですが、昨今の梅雨の晴れ間というと、6月とはこんなにも暑い季節だっただろうか……と驚くばかりです。

境内で咲く紫陽花を眺めていると、ありがたいことに私たちの気持ちは涼しくなってまいりますが、きっとお花も暑さをしのぐのに一生懸命なのではないでしょうか。

さて、今回は来る令和3年6月28日に斎行いたします、夏越大祓神事についてのご案内をさせていただきます。

神道は「祓いに始まり祓いに終わる」と言いますが、この「夏越大祓(なごしおおはらえ)」というのも、そのような「祓い浄め」の儀式のひとつでございます。


私たち日本人は、神道の文化を通じて「浄明正直」――すなわち「浄く、明るく、正しく、直く」の精神を受け継いでまいりました。

しかし、生きてゆく中ではさまざまな憂いや苦しみ、多くの誘惑などにもさらされることがあり、その心身を知らず知らずのうちに「罪穢れ」で汚してしまっているものです。

そこで神社では一年を上・下半期に分け、年に2度、6月末の「夏越大祓」と12月末の「師走大祓(年越しの大祓)」という神事を行い、皆様に神様の御力によってその「罪穢れ」を祓い浄めていただいております。


特に、夏越大祓には古くから「疫病退散」の意味が込められていて、このコロナ禍に嘆く世の中には、まさに必要な祈りなのではないでしょうか。

現在、三谷八幡神社でも掲示板と社殿の前にこのようなご案内を設置し、ご参拝の皆様に夏越大祓神事へのご参加を呼び掛けております。

具体的には、まず人の形を模した紙「形代(かたしろ)」をおひとり一体ずつお受けいただき、お名前と生年月日をご記入のうえ、その紙でご自身のお身体をまんべんなく撫でていただきます。

そして、その形代に「自らの心身についてしまった悪いものを移す」ことを意識しながら、ゆっくりと息を3回吹きかけてください。


形代はその後、入っていた袋に初穂料(※お一家族、千円以上からのお志し)と共に納め、社務所にて職員にお渡しください。

来る6月28日の17時から、当社の境内で行われる「夏越大祓神事」において、神職がお祓いをさせていただきます。

こちらにご参加いただきました皆様には、撤下の御神饌としてお住まいをお清めする「御神酒」と「祓塩」の他、「茅の輪守り」をお分かちいたします。

この御守りは「疫病退散」の結界となるものですから、ご自宅の玄関や扉にさげていただき、祓い浄めをお祈りしましょう。

(こちらの御守りは、お初穂料500円にて、授与所でもお分かちしております)


なお、境内に大きな茅の輪が設置されるのは、6月20日の予定となっております。

6月21日以降から神社で「茅の輪くぐり」を行っていただくことができますので、ぜひその期間にもお運びいただけますと幸いです。


境内の緑はますます力強く、青々としてまいりました。

厳しい暑さには十分にお気をつけいただきながら、折に触れて神様にご挨拶なされることでご神氣を授かり、心地よい風景にも出会えると思います。

これからも、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。


三谷八幡神社 社務所

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