令和3年 夏越大祓の御礼とご報告
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
気温の高さと雨による湿度で、暑さを感じやすい日々が続いております。
太陽の日差しや雨もまた、地球にとっては欠くことのできない神様からのお恵みでございますが、熱中症予防なども含めて体を労わることを忘れずにいたいものですね。
さて、三谷八幡神社では令和3年6月28日(月)の17時より、夏越大祓の神事を斎行いたしました。
変わりやすいお天気が続いており雨の心配もございましたが、ありがたいことに当日は朝から明るい日差しに恵まれ、屋外における茅の輪くぐりも無事に行うことができました。
当日お配りしたご案内や宮司のお話にもございましたが、この「夏越大祓」という祭典は半年に一度の頻度で、私たちの心身に降り積もった「罪穢れ」を神様の御力で綺麗にしていただく意味がございます。
その意に則して、神職は御神前で「大祓祝詞」を奏上し、より丁寧な祓い浄めの儀を行います。
「罪穢れ」には、誰もが生きる中で重ねてしまう小さな罪や、気持ちの曇りや迷いなどの精神的なことも多くございます。
しかし、このコロナ禍においては特に、皆様の心により強い「疫病退散」への想いがあったのではないでしょうか。
何よりも驚きましたのは、この神事に大変多くの方がご参加いただき、それぞれに一生懸命、祓い浄めと疫病退散の祈りを神様へ捧げてくださったことです。
神事の以前より、社頭や町内会のご案内をご覧いただいた皆様から、形代(かたしろ)を数多く承っておりました。
しかしそれだけに止まることなく、平日のお忙しい時間帯にもかかわらず、熱心な氏子総代会の皆様の他、近隣遠方を問わずここまで多くの方が実際の神事に興味を持ってご参列くださったことに感激いたしました。
こうして、地域の皆様が子どもから大人まで一緒になって祈りを捧げる機会となりましたことも、神様の御神徳と御導き、そして皆様の篤い信仰心あってのものと存じます。
実際の「茅の輪くぐり」神事では、神職の案内と「唱え詞」に合わせながら、丁寧に真剣に茅の輪をくぐられている姿が印象的でした。
神社は昔から地域の人と人とを結び付ける場所であったわけですが、人との繋がりが薄くなりつつあると叫ばれる現代においても、その役割をしっかりと守っていくことの可能性と大切さを改めて実感いたしました。
長引くコロナ禍で健康や安心が脅かされるとき、私たちはどうしても気持ちが弱くなり、自分の精神を保ったり他者を思いやったりする「心の余裕」まで失いかけてしまうこともあります。
そんな折に、人は怒りや苛立ちに支配されやすくもなるものですから、この世の中がどこか殺伐として見えるのもそのような理由からかもしれません。
この「夏越大祓」だけに限らず、神社は神様の御神威によって、私たちがいつでも心身の「祓い浄め」を行うことができる場所でございます。
これをきっかけに、より多くの方にとって当社が「親しみある場所」「安心できる場所」「癒される場所」となることを願いつつ、職員一同これからも精進してまいりたいと思います。
今後も折々にお立ち寄りいただき、お気軽に声をかけていただけますと幸いです。
皆様のご参拝を、心よりお待ちしております。
三谷八幡神社 社務所
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