令和5年 節分祭と初午祭のご報告
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
2月に入りますとすぐ、3日には季節を分ける節目である「節分」があり、翌日4日は「立春」――つまり、暦の上では春を迎えたことになります。
先日、神社の鳥居横にあります白梅を見上げておりましたら、可愛らしいメジロが遊びに来てくれていました。
まだまだ寒い日も多いですが、神社の境内で過ごしておりますとあちらこちらで自然の姿が「春」を実感させてくれるので、気持ちが明るくなってくるような気がします。
今回の記事では、令和5年2月3日(金)の節分祭、ならびに2月5日(日)の初午祭につきまして、お写真とともに祭典の様子をご報告したいと思います。
2月3日 節分祭のご報告
今年の節分祭は、曇り空で身に染みる寒さの中ではありましたが、大変多くのご参拝をいただき、心より御礼申し上げます。
氏子総代会の皆様はもちろん、境内には氏子崇敬者の方のご参列も多く、あたたかく祭典を見守っていただきました。
節分祭ならではの「追儺(ついな)神事」では、宮司と氏子総代会の皆様によって拝殿から威勢の良い掛け声とともに、豆打ち(豆撒き)が行われます。
豆打ちは見ているだけでも不思議と元気をもらえるような気持ちになりますし、皆様のお顔も自然と笑顔になっている様子が印象的でした。
本年も、立春を前に「鬼(疫病をはじめとする、さまざまな災厄)」を追い払う祓い清めを無事に済ませましたので、引き続き武蔵小山の氏神神社として、地域一帯の平安を祈念してまいりたいと思います。
神事の後には、ご参列いただきました皆様全員に、御神前へお供えした福豆をお分かちいたしました。
皆様のもとにも、素敵な「春(幸福)」が訪れますようにお祈り申し上げます。
2月5日 初午祭のご報告
今年の初午(2月最初の午の日)は、朝からやわらかな日差しが心地よく、いくぶん暖かい気候に恵まれました。
当社のお稲荷さんを日頃からお詣りしてくださる方も多いのですが、この日も総代会の皆様の他、一般の崇敬者様のご参列を多数いただきありがたく思います。
稲荷神社にお祀りされている宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)は、「いなり=稲が生る」という言葉が伝えているように五穀豊穣を司る食物神です。
それだけでなく、商売繁盛・諸産業発展など、私たちの衣食住を幅広く見守ってくださる御神徳もございます。
稲荷神社にいらっしゃるご眷属も、向かって右側は子狐に乳を与えるやさしい母狐、左側のご眷属は玉を抱え豊かさを象徴しております。
私たちの暮らしに寄り添い、見守ってくださる神様へ感謝を込めて、御縁日である初午を祝うお供え物や祝詞を捧げました。
稲荷神社真裏には、子を躾ける「子育て稲荷」の親子眷属さまも祀られていますので、そちらもぜひご参拝いただければ幸いです。
福禄寿様・大黒天様の修繕とお社設営に向けたご奉賛のお願い
三谷八幡神社の摂社・稲荷神社のさらに左奥には、以前より授与所前にいらっしゃった福禄寿様と大黒天様の像を、改めて吉方位にお祀りしております。
この福禄寿様と大黒天様については、欠けてしまっていた手足などの補修をはじめ雨風をしのぐお社をご用意したく、現在こちら修繕に向けた御奉納をお願いしているところでございます。
皆様からのお気持ちが集まり、いずれ福禄寿様と大黒天様が美しい姿でお社の中に鎮まれば、篤い信仰と祈りを寄せる人へさらに大きなお力を貸してくださることでしょう。
引き続き、皆様からのあたたかなご奉賛を、心よりお願い申し上げます。
結びに
年度末が近づいており、皆様もますますお忙しい日々をお過ごしなのではないでしょうか。
仕事や学校、家事や子育て――。
慌ただしく日々を送っておりますと、ホッと心を落ち着けたり、体から力を抜いて休めるひとときが減ってしまうものです。
神社という聖域は、神様をお祀りして感謝と祈りを捧げる場所であると同時に、懸命に生きる人々にとっての憩い・癒しの場としても、お力になれる場所だと言えるのではないでしょうか。
境内には、福寿草(花言葉は「幸せを招く・永久の幸福」です)の元気で可愛らしい姿も、ひょっこり顔を出しています。
これから本格的な春に向けて、ますます自然の姿が、生き生きと美しく萌えてゆく季節になります。
ちょっと心が疲れたとき、ゆっくりと考え事をしたいときなど、お気軽に神社へご参拝ください。
神様も自然も、そっと、頑張る皆様の背中を押してくださることでしょう。
三谷八幡神社 社務所
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