令和4年 巫女一日体験研修会のご報告
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
暑さも日ごとに和らぎ、少しずつ秋の気配が感じられるようになってまいりました。
今回は、令和4年8月27日(土)に三谷八幡神社にて開催いたしました、第1回巫女一日体験研修会のご報告をいたします。
8月末になり、一度は涼しさを感じられる気候になってきていたものの、この日は30℃を超える真夏日。
そんな中、このたびご応募いただいた5名の方に、当社で行われる初めての巫女一日体験研修会にご参加いただきました。
この研修会は「一日体験」と名のつく通り、朝の9時からお昼を挟んで15時まで、さまざまなことを体験し、学んでいただきました。
まずは、巫女装束の着装から。
初めての白衣と緋袴に、初々しくも凛とした姿の、可愛らしい巫女さんたちが誕生いたしました。
巫女さんたちが境内を並んで歩いている姿を見ておりますと、神社の雰囲気もより華やかになる気がいたします。
そして、神社に奉職する神職や巫女が日頃から行っているように、最初はご本殿の神様へご挨拶から。
真剣な眼差しで学ぶ巫女さんたちを、きっと神様も、一日あたたかく見守ってくださっていたことでしょう。
研修会の内容は、巫女としての心得や作法、神道・神社についての知識を学ぶ座学から、宮司の講話、ご本殿における神事の体験、境内を巡りながらの解説、授与所対応の実践まで――。
時間を目いっぱい使って、幅広く体験をしていただきました。
午前中の最後には「正式参拝」を行い、改めてこのようなご縁が結ばれたことに感謝しながら、学んだばかりの作法で、実際にお一人ずつ玉串拝礼も行いました。
この機会に、巫女による神楽舞も間近でご覧いただき、福鈴の儀も執り行いました。
神社においては、お一人おひとりにとって「神様を近くに感じる体験」が、とても大切だと考えております。
はじめての巫女体験の中で、彼女たちにもそんな瞬間が生まれることを願い、心を込めてご奉仕申し上げました。
午前中の最後には、記念撮影の時間も取りました。
巫女としてご奉仕する姿を残す機会はなかなかありませんので、撮影の時には、皆さんのはにかんだ笑顔がとても微笑ましく、印象的でした。
お昼の休憩を挟み、午後からは境内のご案内を兼ねて、具体的な参拝作法やお祀りされている神様に関するお話などをいたしました。
当社の御祭神、誉⽥別命(ほんだわけのみこと)はもちろん、摂社の稲荷神社にお祀りされている宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)についても詳しくご紹介し、より神様への理解を深めていただけたのではないでしょうか。
座学で触れてきた知識を使った、実際の授与所対応の練習も行いました。
神社は一般的な「お店」とは異なるため、ご参拝の方(お店ではお客様)に対する言葉遣いや言い回しも、異なります。
最初は戸惑うこともありましたが、だんだん慣れていき、自然に使えるようになってきました。
神社へお詣りに来てくださった方をいつでも気持ちよくお迎えすることは、「今日、この神社に参拝できて本当によかった」と感じていただくためにも、出迎える神職や巫女にとってとても大切な心掛けです。
巫女としての時間を過ごす中で、その心構えや言葉、立ち居振る舞いが、自然に身についていったように感じられました。
研修会の終わりには、ふたたび、神様へのご挨拶です。
終始、一生懸命に学ぶ姿勢を見せてくれていた巫女さんたちに、三谷八幡神社の職員たちも大変よい刺激をいただくことができました。
改めて、厳しい暑さと感染症への不安も残る中、今回の研修会にご応募いただき、心より感謝申し上げます。
研修終了後には皆でおみくじを引いて、そこに書いてあった「神の教」の内容を宮司が解説し、それぞれに素敵な言葉との出会いがあったかと信じております。
第2回の巫女一日体験研修会の開催時期は未定ですが、今回募集を行っていく中で、設けさせていただいた条件には合わないものの、「神社で参拝作法や神道についての知識を学びたい」といったご要望もいただきました。
一般の方であっても、神社や神道について学んでいただく機会は、三谷八幡神社としても少しずつ増やしていけたらと考えております。
「これについて知りたい」「こんなことを学びたい」といった、具体的なご要望が何かありましたら、お気軽に神社職員へお伝えください。
祭典や催し物のお知らせは、この公式サイトで発信してまいりますので、引き続きお読みいただけますと幸いです。
三谷八幡神社 社務所(広報担当・巫女)
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