令和4年 宵祭・例大祭のご報告
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
今回は、令和4年9月3日(土)の宵祭と、4日(日)に斎行いたしました例大祭について、ご報告を申し上げます。
例大祭とは、それぞれの神社にお祀りされる神様にとって特に大切な、年に一度のご縁日です。
ここ数年は感染症の影響でやむなく神輿渡御を行わず、境内の出店も出さない形で規模を縮小しておりました。
しかし、本年は当社の宮司も氏子総代会の皆様と協議を重ねまして、神輿への御霊入れと町内渡御を行う運びとなりました。(※町会によって、例外あり)
今年は台風11号の接近に伴い、お天気が崩れるのではないかという心配もございましたが、宵祭・例大祭ともに雨に降られることもなく、暑いくらいの陽気の中、祭典を斎行することができました。
大神様のお導きに、ただただ感謝するばかりです。
各町会からお神輿が出されるにあたり、それぞれに神様の御分霊をお移しする神事がございましたので、神社境内や町内の各所で多くの方と例大祭を祝いつつご奉仕いたしました。
コロナ禍以前とまったく同じ形――というわけにはいきませんでしたが、氏子崇敬者の皆様とこの日を共有することで街や人々の活気を感じることができ、大変うれしく思います。
3日の宵祭は17時より、4日の例大祭は11時より無事に斎行し、三谷八幡神社の大神様へ日頃のお見守りとお導きに対する感謝を届けさせていただきました。
今年も雅楽道友会の皆様に奏楽をお願いし、氏子総代会の皆様はもちろん、拝殿前にも多くの方にご参列いただきながら、厳かな神事ができましたことを心より感謝申し上げます。
現宮司が三谷八幡神社に奉仕するようになり、令和4年の9月でちょうど3年目を迎えました。
日頃より、皆様からの篤い信仰をいただきながら、こうして神社を護り後世に繋ぐ神命奉仕ができますこと、このお祭りを通じ改めて喜びを感じる瞬間でございました。
これからも変わらず、日々の祭祀を大切にしながら、大神様とご参拝の皆様を結ぶ「中執持(なかとりもち)」としての役割を全うしてまいりたいと思います。
次の一年間も引き続き、皆様のお詣りを神社でお待ちしつつ、職員一同心を込めて務めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
例大祭当日には、町内を渡御したお神輿が無事に宮入し、境内で神輿練り(人々がお神輿を担いで元気よく揺らすこと)が行われました。
皆様の明るい表情と一体感、祭りの盛り上がりに胸が熱くなりました。
続くコロナ禍と不安定な社会情勢で、暗いニュースも多い中ではありますが、このような光景を目にしておりますと、人々の心が持つ希望の力を信じずにはいられません。
神道は常に「祓い清め」を大切にしておりますが、それはどんなに暗い世の中や絶望の中であっても、その澱みや穢れを祓い清めて、再び浄明正直(じょうみょうせいちょく)な心を取り戻すことを意味しています。
浄(きよ)く……清らかな心
明るく……明るい心
正しく……正しい心
直(なお)く……素直な心
神社で神様にお詣りをすることは、鳥居をくぐることから始まり、手水舎で禊(みそぎ)をして、ご神前で柏手を打ち鳴らし祈りを捧げるなど、すべてが「祓い清め」に繋がっています。
幸せなとき、嬉しいときは、日頃のお導きを神様に感謝して――。
困ったとき、迷ったとき、哀しみの中にいるときは、その胸のむら雲が取り払われることを祈りつつ――。
神様から授かった魂を美しく磨いていけるよう、どんな時でも、神社にご参拝いただければ幸いです。
三谷八幡神社 社務所
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