令和4年 新嘗祭のご案内
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
秋もいっそう深まり、境内には色とりどりの落ち葉が舞うようになりました。
今年も、信仰篤い総代の方が朝早くから落ち葉を集めて、緑の芝生の上に可愛らしいハートマークを作ってくださっています。
毎週多くのお子様、そして保護者の皆様が「七五三詣」をはじめとする御祈祷にお越しくださっていますが、このハートも大変人気の撮影スポットになっております。
晴れ着を着て嬉しそうに駆け回る子どもたちの姿には、それを見守っている大人たちも、たくさんの幸せを受け取っていることでしょう。
こうして、神様のお膝元にたくさんの人の笑顔が集まる様子は、私たち神社職員はもちろんのこと、きっと神様もお慶びくださっているのではないでしょうか。
これからも氏子地域はもちろん、各地からご参拝くださる皆様が心地よくお詣りできる神社で在り続けられるよう、大切に神社を護ってまいりたいと思います。
さて、令和4年も、もう間もなく11月23日を迎えようとしております。
この日は、一般には「勤労感謝の日」として認知されていることが多い昨今ですが、もともとは日本人にとって非常に大切な神道のお祭り――「新嘗祭(にいなめさい)」が行われる日です。
このお祭りは、神社で行われる祭典の中でも大・中・小のうちの「大祭(たいさい)」と言って、特に重要なものとして位置づけられております。
日本人にとって大切な主食であるお米をはじめ、私たちが日々口にするさまざまな食べ物の恵みを授かったことを、神様(自然)にご奉告し感謝する意味が込められています。
当日の祭典中は、ご本殿の御扉(みとびら=神様がお鎮まりの場所)が開かれる、貴重な機会のひとつ。
神様のお食事である「御神饌(ごしんせん)」をお供えした後に、宮司が「今年も、このような素晴らしい実りを授かりましたことを、心より感謝申し上げます。神様、どうぞお召し上がりください」という祝詞(のりと)を奏上します。
祭典で神様にお召し上がりいただいた御神饌は、その後、私たち人間が御下がり(撤下神饌)として口にするのがならわし。
これを口にすることで、神様から御神氣(ごしんき=神様のお力)を授かることができると言われております。
「神人共食(しんじんきょうしょく)」と言うこの儀式は、宮中で天皇陛下も御自ら行っておられるとともに、全国各地の神社でも大切にされているのです。
三谷八幡神社では、下記の通り新嘗祭の祭典を斎行いたします。
➤ 令和4年 11月23日(祝・水)11時より
当日は氏子総代会の皆様を優先で御昇殿いただいておりますが、お席が空いている場合は一般の方でもお上がりいただけます。(※ご参列の人数に応じてとなりますので、ご了承ください)
外から祭典をご覧いただくことには差し支えございませんので、どなたさまもこの機会にお詣りいただければ幸いです。
新嘗祭をきっかけに、当たり前のように日々食べるものが得られることへの感謝を思い出しつつ、食べ物を無駄にせずいただくよう心掛けたいものです。
心地よい秋晴れが多いこの頃ですので、新嘗祭以外の日もお気軽にご参拝いただき、境内の美しい秋の装いも楽しんでください。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。
三谷八幡神社 社務所
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