令和5年 例大祭・小山両社祭のご報告

日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。


今回は、令和5年9月2日(土)の宵祭と、3日(日)に斎行いたしました例大祭、また小山両社祭の様子についてご報告申し上げます。


例大祭とは、それぞれの神社にお祀りされる神様にとって特に大切な、年に一度のご縁日のことを言います。

そして今年はコロナ禍以降、実に4年ぶりに、小山八幡神社と合同の「小山両社祭」が開催できる運びとなりました。


この地域に関わる多くの皆様が長らく楽しみにしてくださっていた、年に一度の大切なお祭りでしたので、大神様のお導きを感じながら、職員一同で感謝してご奉仕させていただきました。


ここからは、お写真の記録も交えながら、お祭りの様子を振り返りたいと思います。



神輿御霊入

当日は朝から各地域の神酒所を回り、お神輿に大神様の御分霊を入御する「神輿御霊入」の儀式を行いました。


お祓いをしながら道を進んでおりますと、武蔵小山の町全体が明るく心浮きたっている様子が感じられました。


お祭りの法被姿をされた方も多く、道すがらに出会うたくさんの人々の笑顔も印象的でした。

一つひとつのお神輿に対して、宮司が大切に大神様の御分霊を入御させていただきました。


ご参列いただきました各町会の皆様も、ありがとうございます。



宵祭

9月2日(土)17時からは、三谷八幡神社の本殿にて宵祭の祭典を斎行いたしました。


各町会の皆様も朝から忙しくご奉仕いただき、夕刻のお祭りにも多くの総代会の皆様にご参列いただきました。


こうして、氏神さまへ感謝を届ける一つひとつの祭典を、大切に地域の皆様とともに斎行できるのは大変ありがたいことでございます。



例大祭

宵祭の翌日、9月3日(日)11時からは、同じく三谷八幡神社の本殿にて例大祭を斎行いたしました。


この日は本殿の中、日頃神様がお鎮まりの外陣、内陣の御扉をお開けして、お祝いを申し上げる貴重な機会のひとつでございます。

本年も、雅楽道友会の皆様に雅楽の奏楽をお願いし、巫女の「豊栄の舞」を奉納するなど、大変厳かな雰囲気の祭典となりました。


氏子総代会の皆様はもちろん、拝殿前にも多くの方にご参列いただきましたことを、心より御礼申し上げます。



神酒所清祓い

各地域のお神輿が出御を待つ「御仮屋」「神酒所(みきしょ)」へは、神職がそれぞれに出向いて、清祓いを行いました。


ありがたいことに、昼間は特に清々しい晴れの日となりましたが、9月とはいえ、まだまだ30℃を越える暑さでした。

このお祭りのために連日汗を流しつつ、朝から晩までご奉仕いただいておりました町会の皆様には、大変お疲れさまでございました。


神職も皆様の熱意と想いに応えるべく、巡行を待つお神輿や山車などを、心を込めて祓い清めさせていただきました。



各神輿神社前修祓

各町会を渡御するお神輿は、当社の神社前にてそれぞれに、改めて清祓いを行いました。

子ども神輿から大人神輿、またお囃子の山車が続々と神社前に到着すると、お祭りの熱気はさらに盛り上がり、地域の皆様の元気な掛け声や笑顔がキラキラと輝いていました。

氏子地域一帯が活気づく光景を目の当たりにすると、胸が熱くなります。

厳しい暑さの中ではありましたが、ご奉仕やご参拝の皆様には本当にお疲れ様でした。



出御式

3日(日)の夕刻に行われた小山両社祭の出御式では、武蔵小山駅のロータリーに各町会のお神輿が所狭しと並び、たくさんの担ぎ手や見学の皆様が集って、圧巻の光景が広がっておりました。

出御式の式典では、小山八幡神社と三谷八幡神社の神職が合同で、神幸の前にお神輿の安全な渡御をお祈りし、修祓(しゅばつ=お祓いの儀式)を斎行いたしました。



神輿の神幸

出御式の後は、武蔵小山駅から続々とお神輿が出発していきます。

御神輿は、その場に集うたくさんの人の想いをも乗せて、多くの人に見守られながら街を進んでゆきます。

西小山駅までの道のりを、元気な担ぎ手の皆様によって、賑やかに渡御いたしました。



還御式

西小山駅のロータリーに再び集まったお神輿の数々は、駅前にお集まりいただいた皆様に見守られながら還御式の時を迎え、令和5年両社祭の渡御をすべて無事に終えることができました。

道々でお神輿を拝していただき、あたたかいお声をかけてくださった皆様にも、本当にありがとうございます。



神輿御霊抜

お祭りの興奮が醒めやらぬ中ではございましたが、還御を終えたお神輿はそれぞれに、再び宮司が祝詞を奏上し、御霊抜の儀式をさせていただきました。

また来年も、こうしてお祭りを通して地域の皆々様が一体となり、氏神様が守ってくださる地域を元気いっぱい盛り上げていくことができますよう、三谷八幡神社の職員一同でお祈り申し上げます。



神楽殿神賑行事

なお、本年は三谷八幡神社の神楽殿において、こちらも4年ぶりとなる神賑行事が行われておりました。


2日の夜には、三谷八幡神社の神職による、神楽「浦安の舞」で神賑行事が幕を開け、その後も続々と素敵な催し物のご披露をいただきました。

ご出演くださった皆様、誠にありがとうございます。



露店の賑わい

本年は、昨年に叶わなかった神社境内や周辺の露店(出店)も数多く出店されることになり、それを楽しみにしてくださっていた方も多かったことでしょう。


実際に、小さいお子様を連れたご家族からお元気そうなご高齢の方まで、神社に足を運んでいただき、思い思いにお店の前で足を止めている姿が見られました。

こういった「非日常」な雰囲気に包まれた空間を楽しんでいただくことも、皆様にとって神社で幸せなひとときをお過ごしいただける、大切な機会のひとつだと思っております。


こういったお祭りをきっかけに、神社とそこにお祀りされている神様のことを、ぜひ身近に感じていただければ幸いです。



結びに

今年はコロナ禍以降、本当に久しぶりに、これまで長きにわたって受け継がれてきた本来のお祭りの光景が戻ってきた年となりました。


お祭りが終わってしばらく経ちますが、三谷八幡神社はこれまで以上に、日々多くの方にご参拝をいただいているように感じます。

お祭りというのは、この地域を守ってくださる神様とこの地域にご縁を授かった人とが、もっとも心を近づけることができる得難い機会とも言えるのではないでしょうか。


これをきっかけに、何気ない日々の中でも神社の存在を思い出していただき、折に触れて神様にご参拝いただくことができれば嬉しく思います。


引き続き、三谷八幡神社に変わらぬ崇敬をお寄せくださいますよう、心よりお願い申し上げます。



三谷八幡神社 社務所

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