令和6年 節分祭と初午祭のご報告

日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。


2月に入りますとすぐ、3日には季節を分ける節目である「節分」があり、翌日4日は「立春」――つまり、暦の上では春を迎えたことになります。


まだまだ寒い日も多いですが、神社の境内にはあちらこちらで自然の姿が「春」の訪れを実感させてくれるので、気持ちが明るくなってくるような気がします。

今回の記事では、令和6年2月3日(土)に行われました節分祭、ならびに2月12日(月)の初午祭につきまして、お写真とともに祭典の様子をご報告したいと思います。



2月3日 節分祭のご報告

今年の節分祭は、明るく晴れた比較的暖かなお日和に恵まれ、境内に大変多くのご参拝をいただきました。


氏子総代会の皆様はもちろん、境内にはご家族そろってお越しくださった氏子崇敬者の方も多く、あたたかく祭典を見守っていただきました。

節分祭ならではの「追儺(ついな)神事」では、宮司と氏子総代会の皆様によって拝殿から威勢の良い掛け声とともに、豆打ち(豆撒き)が行われました。


豆打ちは見ているだけでも不思議と元気をもらえるような気持ちになるもので、今回は境内に小さなお子様も多く、皆様の明るく可愛らしい笑顔が印象的でした。

本年もこのように、立春を前に「鬼(疫病をはじめとする、さまざまな災厄)」を追い払う祓い清めを無事に済ませることができ、お集まりくださった皆様にも心より御礼申し上げます。


引き続き、三谷八幡神社は武蔵小山の氏神神社として、地域一帯の平安を祈念してまいりたいと思います。

神道の祭りには、神様が口にされたものをその後で私たちもいただくことによって、その御神氣を授かり神人一体となる、「直会(なおらい)」という大切な習わしがあります。


神事の後、ご参列いただきました皆様にも、御神前へお供えした福豆や御神饌(野菜・果物など)をお分かちいたしました。


皆様のもとにも、素敵な「春(幸福)」が訪れますようにお祈り申し上げます。

なお、こちらの白馬の絵は、当神社宮司夫人が三谷八幡神社の神様のために描かれ、この日に正式な奉納の奉告祭をさせていただきました。


絵は拝殿に掲げておりますので、ご祈祷でご昇殿される際など、ぜひご覧ください。



2月12日 初午祭のご報告

今年の初午(立春を過ぎた初の午の日)は、朝から清々しい晴れの日となり、心地よい暖かさにも恵まれました。


当社のお稲荷さんを日頃からお詣りしてくださる方も多いのですが、この日も総代会の皆様の他、一般の崇敬者様のご参列を多数いただきまして、心より御礼申し上げます。

稲荷神社にお祀りされている宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)は、「宇迦」は「ウケ」すなわち「食物」のことを指し、特に稲(命の根)・稲霊を表す穀物・食物の神様です。


宇迦之御魂神の御神徳は、五穀豊穣はもちろんのこと、商売繁盛・諸産業発展・諸願成就など、私たちの衣食住を見守り豊かな暮らしをお導きくださいます。

私たちの日常に寄り添い、見守ってくださる神様へ感謝を込めて、御縁日である初午を祝うお供え物や祝詞を捧げました。


なお、稲荷神社真裏には、子を躾ける「子育て稲荷」の親子眷属さまも祀られていますので、そちらもぜひご参拝いただければ幸いです。



結びに

春の暖かさとともに年度末が近づいており、皆様もますますお忙しい日々をお過ごしのことと思います。


仕事や学校、家事に子育てなど……慌ただしく日々を送っておりますと、ホッと心を落ち着けたり、頑張る体を労わったりする大切なひとときが減ってしまうものです。


神社という聖域は、神様をお祀りして感謝と祈りを捧げる場所であると同時に、懸命に生きる人々にとっての憩い・癒しの場としても、お力になれる場所だと言えるのではないでしょうか。


これから本格的な春に向けて、境内の植物たちは生き生きと美しく萌えてゆく季節になります。


ちょっと心が疲れたとき、ゆっくりと考え事をしたいときなど、お気軽に神社へご参拝ください。


神様も自然も、頑張る皆様の背中を、そっと押してくださることでしょう。



三谷八幡神社 社務所

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