門松どんと焼き祭のご報告と今後の祭典のご案内

日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。


神社の境内には、早くも白梅や紅梅の花が見頃を迎えており、ゆるやかに春の訪れを感じさせるこの頃です。

さて、おかげさまで本年も無事に、1月15日の門松どんと焼き祭を終えることができました。


まずは、過日行われました門松どんと焼き祭の祭典の様子を、お写真も交えながらご報告申し上げます。



門松どんと焼き祭のご報告



この日は少し風の強さが気になる日ではありましたが、気温は比較的暖かく、境内には多くの皆様にお集まりいただきました。


どんと焼きの際には、氏子総代会の皆様が積極的にお手伝いくださり、お近くの消防署からも署員の方に神事の安全を見守っていただきましたこと、厚く御礼申し上げます。


「どんと焼き」は、この季節に火を取り扱う行事ですから、安全面には全力で配慮して行わなければなりません。

今年は例年以上に多くのお正月飾りや授与品などが集まりましたが、お納めいただいたものの仕分けを日々細かく行い、皆様にも包み紙やビニールなどのお持ち帰りをご協力いただきましたため、無事にお焚き上げの炎を燃やし鎮めることができました。


心より御礼申し上げます。

残念なことに、近年ではさまざまな神社仏閣の行事が、苦情などのお声によって中止になることも珍しくないようです。


しかし、このような行事の一つひとつは、神様のための祭典であることはもちろんですが、私たち人間が神様から受けた恩恵に対して感謝と礼儀を忘れず暮らしていくための、大切な「祈りの文化」と言えます。

年神様をお迎えするにあたって飾っていた「お正月飾り」も、神様のご加護やお力を授かるための「授与品」の数々も、役目を終えた物たちをゴミと認識するのではなく、神様に失礼の無いようきちんとした形で始末をつけることが大切なのではないでしょうか。


どんと焼きとは、私たちから神様への「感謝の祈りを込めた炎」なのです。

このような、一つひとつの神事の意味や意義については、私たち神職がこれからも丁寧にお話し申し上げながら、一人でも多くの方にご理解とご協力をいただくことができるように努めてまいりたいと存じます。


引き続き、当社の御祭神へ皆様の篤い崇敬をお寄せいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。



2月以降の予定

2月以降には下記の通り、また大切な祭典が続きます。


【令和6年(2024年)】

➤2月3日(土)午前11時 節分祭

➤2月12日(祝月)正午 初午祭

➤2月17日(土)午前11時 祈年祭

➤3月19日(火)正午 稲荷神社大祭



2月3日 節分祭について

➤2月3日(土)午前11時

節分祭とは、皆様もご存知「節分」に神社で行う神事で、疫病退散・除災招福・家内安全の祈りを神様へ届ける祭典です。


旧暦の新年とも言い換えられる「立春」を前に、季節の分かれ目となる節分の日、疫病や災厄を祓い清める意味が込められています。


節分の豆は「魔を滅する」と言われており、神社の境内にも豆打(豆まき)を行います。


災厄の象徴とされる「鬼」を追い払って「福」を招くことができるように、人々の祈りを神様へと届けます。



2月12日 初午祭について

➤2月12日(祝月)正午

初午祭とは、2月の初めに巡ってくる「午(うま)の日」に全国各地の稲荷社で行われる、稲荷神(いなりのかみ)という神様にまつわるお祀りのこと。


稲荷神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)や、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)といった別名もあり、「稲が生(な)る」という言葉が訛って「稲荷」になったと伝えられるように、稲の精霊(稲霊・穀霊)が神格化した存在を言います。


初午祭では、稲荷神の御神徳にちなんで、五穀豊穣・商売繁盛・家運隆昌の祈りを捧げます。


稲荷社の御扉が開扉され、参拝することが叶う貴重な機会でもありますので、ぜひお詣りいただければ幸いです。



2月17日 祈年祭について

➤2月17日(土)午前11時

祈年祭とは、11月23日に行われる秋の新嘗祭(にいなめさい)の対となる重要な神事で、五穀豊穣・諸産業発達・家運隆昌をお祈りする祭典です。


今年一年が、それぞれの方にとって「実り」多き年になりますよう、神様へお祈りしましょう。


この祭典も、ご本殿の御扉が開かれる「大祭」でございますので、神様の存在をより身近に感じていただければ幸いです。



3月1日 稲荷神社大祭について

➤3月1日(火)正午

稲荷神社大祭とは、御祭神である宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)の御神徳にあやかり、五穀豊穣・商売繁盛・家運隆昌を祈念する祭典です。


ご神名の「宇迦」は「ウケ」と言って「食物」を意味し、特に稲(命の根、稲霊)のことを指している、穀物・食物の神様です。


五穀豊穣はもとより、商売繁盛や諸産業・家運の発展隆昌など、私たちの暮らしにおける衣食住の豊かさを守り導いてくださいます。


稲荷神社大祭の日にご参拝の際には、ぜひ日頃の感謝をお伝えいただき、大神様のご縁日をご一緒にお祝いいただければ幸いです。



結びに

2月は「立春」を迎える月ですので、暦の上でも待ちに待った春がやってきます。


心のもやもやを打ち払いたい方、気持ちを新たにがんばりたい方など、祭典も多いこの季節に、ぜひ神社でお祈りください。


年が明けてからは、厄除け・厄祓いのご祈祷をご予約の方も増えております。


三谷八幡神社の厄除け・厄祓いのご祈祷につきましては、こちらのご案内記事をご覧いただければ幸いです。


皆様のご参拝を、心よりお待ち申し上げております。



三谷八幡神社 社務所

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