令和7年 2月祭典のご報告
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
まだまだ吹く風は冷たいことが多いですが、ひなたの暖かさや、あちらこちらで見かける草花や小さな動物たちの様子が、確かに春の訪れを感じさせてくれるこの頃です。
お正月の賑やかさが落ち着いたばかりではございますが、神社では2月以降も、大切な祭典の数々を斎行してまいりました。
今回の記事では、令和7年2月2日の節分祭、2月6日の初午祭、2月17日の祈年祭につきまして、その様子をご報告したいと思います。
2月2日 節分祭のご報告
令和7年の節分祭は、日曜日にあたる2月2日の11時より斎行いたしました。
当日は朝から雨模様でしたが、氏子総代会の皆様や、一般の参拝者様も多数ご参列くださり、寒い中にもかかわらず多くの方に祭典を見守っていただきました。
小雨の降る中、傘をさしながらご参列いただいた皆様にも、心より御礼申し上げます。
「追儺(ついな)神事」については、宮司と氏子総代会の会長で豆打ち(豆撒き)を行い、祭典終了後には撤下神饌(てっかしんせん=神様へのお供え物の御下がり)をお配りし、袋に詰めた豆の掴み取りなどをご参列の方々にもご参加いただきました。
雨儀ということで、例年とは多少違った形となりましたが、神事を通じてお集まりの方々の笑顔を見ることができましたことは、大変うれしい光景でした。
引き続き、三谷八幡神社は武蔵小山の氏神神社として、地域一帯の平安を祈念してまいりたいと思います。
皆様のもとにも、素敵な「春(幸福)」が訪れますようにお祈り申し上げます。
2月6日 初午祭のご報告
今年の初午(立春を過ぎた初の午の日)は、晴れ晴れとしたお天気に恵まれました。
それでもまだまだ寒い中でしたが、平日にもかかわらずお集まりくださった皆様には、誠にありがとうございます。
祭典は当社の稲荷神社において、和やかな雰囲気の中、斎行することができました。
稲荷神社にお祀りされている宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)は、「宇迦」は「ウケ」すなわち「食物」のことを指し、特に稲(命の根)・稲霊を表す穀物・食物の神様です。
宇迦之御魂神の御神徳は、五穀豊穣はもちろんのこと、商売繁盛・諸産業発展・諸願成就など、私たちの衣食住を見守り豊かな暮らしをお導きくださいます。
私たちの日常に寄り添い、見守ってくださる神様へ感謝を込めて、御縁日である初午を祝うお供え物や祝詞を捧げました。
当日は撤下の御神饌と、油揚げやお米を皆様にお分かちいたしました。
なお、稲荷神社真裏には、子を躾ける「子育て稲荷」の親子眷属さまも祀られていますので、そちらもぜひご参拝いただければ幸いです。
2月17日 祈年祭のご報告
祈年祭(きねんさい)は「としごいのまつり」とも言われており、五穀豊穣をはじめとする今年一年のさまざまな「実り」を神様へ乞い願うお祭です。
伊勢神宮をはじめとする全国各地の神社において、実りを乞い願う「祈年祭」と実りに感謝する「新嘗祭」(11月23日)は対となっていて、特に重儀なお祭り(※大中小でいうところの「大祭(たいさい)」)と位置付けられております。
この祭典はご本殿の御扉が開扉(かいひ)される貴重な機会のひとつで、雅楽の奉奏も行いながら、神職一同で粛々とご奉仕をさせていただきました。
お集まりの皆様にも、大切な神事の様子を厳かに見守っていただきましたこと、心より御礼申し上げます。
結びに
いよいよ春を迎える季節が訪れ、どこか心も明るく軽やかになってくるようなこの頃でございます。
それでも、季節の変わり目は体調管理が難しかったり、年度の切り替わりによる環境の変化などによって、知らず知らずのうちに心も緊張していたりすることが多いものです。
日本の挨拶には「ご自愛ください」という言葉もありますが、それぞれの人がまずは自分自身の心と体を大切に扱うことが、とても重要なことなのではないでしょうか。
本当の意味で自分を大切にできる人は、心身に余裕が生まれて日々の生活が豊かになり、周囲の人のことまで思いやり、大切にできるやさしさや穏やかさを持てるものかと存じます。
自然の営みに身をゆだねて無理を重ねすぎることなく、神社参拝を通じて神様と対話をしていただきながら、毎日を大切に過ごしていただければ幸いです。
引き続き、三谷八幡神社の御祭神にあたたかな崇敬をお寄せくださいますよう、お願い申し上げます。
三谷八幡神社 社務所
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